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【うるさい選挙カーは廃止にするべき?】実際に選挙を経験して見えた実情とは?

【うるさい選挙カーは廃止にするべき?】実際に選挙を経験して見えた実情とは?

「山田太郎、山田太郎をどうぞよろしくお願い致します!」
(※山田太郎は仮名です)

こうしたマイク放送がこれから街に響き渡るでしょう。

これから参議院選挙2019が始まりますが、
それと同時に選挙カーも街に出回り始めます。

選挙カーに関する情報をネットで検索すると、
ほとんどがネガティブな意見で検索結果が埋め尽くされます(笑)。

では、
【選挙の代名詞】と呼ばれる選挙カーは本当に廃止にするべきなのでしょうか?

実際に選挙の手伝いをした経験から、
選挙カー廃止の是非について考えていきましょう。

選挙カーの基本は【移動手段】

選挙カーの目的は基本的には移動手段がメインです。

その移動の際に、
「名前の連呼に限りOK」というルールの元でマイクで候補者の名前を連呼するのです。

選挙カーは、
ある意味選挙に立候補した人の分身でもあります。

大きく印刷された名前、ウグイス嬢、顔写真、物々しいスピーカー・・・

よほどの小さな地域で無い限り、
車両がなければ選挙の候補者が徒歩などで全ての地域を移動するのは困難。

そこで、
選挙カーでの移動が便利なのです。

公職選挙法では、
「選挙に出る際は選挙カーを使用しなければならない」といった決まりはありません。

別に、
選挙カーなしで選挙期間を戦っても全然問題はないのです。

普通自動車で移動しても全然構いません。

でも、
それでは有権者に顔と名前をアピールする、という面でもったいないですよね。

四六時中移動するたびに候補者の顔と名前が目に飛び込んでくれば、
中には「あの人の選挙カーをたまたま見たから投票しよう」という人も出てくるかもしれません。

選挙期間中の移動の際にも、
候補者の存在をアピールするのが選挙カーの役目なのです。

選挙カーの使用時間や音量は法律で定められている場合がある

忌み嫌われる選挙カーですが、
基本的なルールにしたがって候補者たちは選挙カーを運用しています。

マイクを使用していいい時間は午前8時から午後8時まで。

演説や名前の連呼で使用する際のマイク音量に関しても、
原則としては公選法では規制はありませんが都道府県によっては地域ごとのルールがあり、それを遵守するように候補者たちには事前に通達があります。

また、
学校や幼稚園及び病院、診療所そのたの療養施設の周辺においては、静穏を保持するように務めなければなりません。(公職選挙法140の2ー2)

もちろん、
ルールを守っていない候補者がいたら、警察に通報したり選挙管理委員会へ連絡して、ルールを守るように注意してもらうべきですし、そんな候補者はいずれ落選します。

選挙カーは、
ルール無用というわけではなく守るべきルールに沿って運用されているのです。

選挙カーによって候補者の頑張りが伝わるのは事実

何回か選挙の手伝いをした経験からも、
選挙カーが選挙区内をくまなく周りつつ、候補者が頑張っている姿を見せることで有権者にアピールできるのは事実です。

「私はなにもせずにネットだけで選挙運動をして当選してみせる!」

という戦略の元で選挙に臨む人も増えてきていますが、そうした人達はほぼ落選していますね。

候補者の頑張りや演説の熱や評判は、
候補者自身の露出頻度と選挙カーの走行距離によって有権者に伝わりやすくなります。

候補者と選挙カーは一心同体。分身なのです。

片方が欠けても選挙においては不利になります。

なによりも、
選挙に出て当選を目指して一生懸命選挙運動をしている人は、この事実を目の当たりにするので、余計に選挙カーをもっとたくさん走らせよう!となるのです。

選挙カーからの名前連呼の是非に関しては、
大いに議論されてもいいですし、実際に騒音として迷惑だと感じている人が一定数いるのも事実です。ネットを見れば一目瞭然ですね。

でも、
選挙運動を俯瞰で見た場合、候補者の顔と名前の露出ができるツールは1つでも多いほうが当選に有利に働くのが現状なのです。

選挙カーの代替案が出ない限り選挙カーの廃止はない

選挙カーが多少なりとも投票につながる事実がある以上、
「選挙カーを廃止しろ!」という声があっても議員たちは動きません。

もしも、
選挙カーの代替案があるのであれば、「じゃあ選挙カーは無しでもいいのかな?」といった議論に発展する可能性もあるでしょう。

私の意見としては、
選挙運動においてインターネットやSNSの活用がもっと浸透すれば、選挙カーの代替案になりうると考えます。

選挙期間中は、
有料で選挙用の広告を使用してはいけないことになっています。

これを緩和して、
例えば有料のインターネット広告を解禁したり、選挙用ビラのポスティングができるようにすれば選挙カーを無くしても候補者は自分の顔と名前をアピールすることができるでしょう。

時代にあった選挙運動を認めることで、
だんだんと時代に合わなくなってきた選挙カーを廃止する動きも出てきます。

ルールも禁止という強めの変更よりは、
代替案がある緩和を主体とした変更の方が利用者も納得しやすい。

「選挙カーは廃止!」としたいのであれば、
有料広告の解禁などの代替案を用意したほうがいいのです。

選挙カーを廃止するメリットを国会議員が感じていない?

法律を作ったり変えたりするのが政治家の仕事。

そもそも論になってしまいますが、
実際に利用する政治家や候補者達が選挙カーを廃止するメリットを感じていなければ制度や変わりません。

もちろん、
2019年6月の台湾のデモのような民意があればその国のルールは動くでしょう。

しかし、
一部の人の声はあるものの、まだまだまとまった人達の声ではないとなれば、ルールの変更という議論には至りません。

「選挙カーはうるさい!」という人もいますが、

「特に気にならない」

「頑張っているからいいんじゃない?」

「法律違反でないなら別にいい」

といった意見があるのも事実。

選挙カーの廃止を訴えるには、
国会議員を動かすほどの世論が必要なのが現状なのです。

まとめ:選挙カー廃止にはまだまだ時間がかかりそう

選挙カーの廃止に至るまでは、
まだまだ時間がかかりそう、というのが選挙運動を経験した私の意見ですね。

「選挙カーがうるさい!」という意見は、
実は立候補者やその陣営が一番理解しています。

選挙カーがうるさいせいで、
票が減ってしまったら当選には不利になってしまいますからね。

今後、
インターネットやSNSの発達によってネット選挙の是非が議題に上がれば、それと同時に選挙カーの廃止論にも話題が行くと思います。

それまでは、
候補者やその陣営と、有権者のみなさんが互いに歩み寄って選挙カーの運用を理解していくほかなさそうですね。

PS
選挙カーを使用している候補者は一生懸命です。ルールを守っていないのは言語道断ですが、法律に沿って選挙カーを運用している場合には候補者を温かい目で見ていただけれると嬉しいです。(とある新人議員)

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